- スクールプログラム
- まちと文化とアートの学校2019 第6回
「生きづらさと向き合うアート」
- <ゲスト>
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今井 朋(アーツ前橋 学芸員)
群馬県前橋市の公立美術館、アーツ前橋の学芸員・今井朋さんをゲストにお招きします。
今井さんは美術館という「制度」(社会のなかでの役割が定義づけられ、制度化されている機能)にいる立場から、いわゆる社会包摂型のプログラムを企画してきました。
(現在、アーツ前橋では展覧会〈表現の生態系〉を開催中 https://www.artsmaebashi.jp/?page_id=147)。
具体的なプロジェクトの事例を通して、私たちが生きることとアート/表現が重なり合うところについてお話しいただきたいと思います。
「生きづらさ」とは何でしょうか? コンプライアンス遵守の社会のなかで、誰もが自分の判断や価値観だけでは行動できない不自由の中にいます。あるいは、学校で、必ずしも根拠のない不合理なルールに従わなければならないことで、感情を押し殺したり、あるいは全体のなかで溶け込むために従順を演じて生きている子どもたちもいることでしょう。物事に敏感であればあるほど、そして他人に優しければ優しいほど、大きくてひとつの色に染まった空気に耐えがたくなってしまう人たちもいます。このような人たちがいる社会の構図をマジョリティとマイノリティで分けてしまうことはよいことなのでしょうか?マイノリティのための手立てを講じれば、問題は解決するのでしょうか?
アートの概念を「表現する」という行為に拡張あるいは先祖返りさせ、「表現することそのものが生きること」であり、あるいは「生きることが表現となっているんだ」という眼差しから、誰もが少しでも生きやすくなる世界にするためのアート/美術館の取組みについて対話を重ねていきます。
ゲスト
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今井 朋
(アーツ前橋)1980年前橋市生まれ。
エコール・ド・ルーヴル(パリ)第一、第二課程修了、第三課程在籍。
「極東のテイスト」展(2011年、フランス・ナンシー市立美術館)の企画、
監修により第33回ジャポニスム学会賞受賞。2013年4月より現職。
主な担当企画展に「白川昌生 ダダ、ダダ、ダ」(2014年)、
「表現の森 協働としてのアート」(2016年)、
「ヒツクリコ ガツクリコ 言葉の生まれる場所」
(2017年、アーツ前橋・前橋文学館共同企画)など。
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- カテゴリ
- スクールプログラム
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- 開催日
- 12/7(土)
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- 開催時間
14:00~16:00
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- ゲスト
今井 朋(アーツ前橋 学芸員)
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- 会場
愛媛大学 城北キャンパス総合研究棟2(3階 CRI-2)
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- 定員
30名
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- 参加料金
無料
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- 申し込み・お問合せ
松山ブンカ・ラボ
tel:070-3795-5403
お申込み http://bit.ly/2QTO4zT