- シンポジウム
- みんなのミュージアム
地域社会での役割を考える
- <登壇者>
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土谷享(KOSUGE1-16、美術家)、森川好美(NPO法人MORILAB代表 、デザイナー、エンジニア)、今井朋(La Pagodeキュレーター)、佐藤慎也(日本大学理工学部建築学科教授、八戸市美術館館長)
- <地元ゲスト>
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杉山はるか(愛媛県美術館学芸員)、井須圭太郎(新居浜市美術館学芸員)、上田一樹(坂の上の雲ミュージアム学芸員)
本シンポジウムでは、主に地方都市の美術館の事例から「ミュージアムの地域社会への開き方」について考えていきます。
わたしたちの生活する社会では、さまざまな考え方や背景を持つ人間同士が共に暮らしています。そんな混ざりあった社会の中にあるミュージアムは、知らない文化や価値観と意識的に向き合うことができ、当たり前だと信じている考え方だけで世界が成り立っていないことを知る場所です。
いまミュージアムはこれまで以上に地域で生活するわたしたちとつながろうとしています。まちと地続きの対話の場として、あるいは社会のなかにあるいろいろな出来事や人々と出会う交差点として、館外で展開していくプロジェクトや日常的な空間の開放に工夫を凝らすなど、内外のミュージアムではさまざまな試みが行われています。
ミュージアムが地域社会に対して物理的にも精神的にも“開いていく”ことは、わたしたちの生活に何をもたらすのでしょうか?
事例報告と県内外の専門家、アーティスト、学芸員を交えた対話から探っていきます。
〔 登壇者 〕
土谷享(KOSUGE1-16、美術家)
森川好美(NPO法人MORILAB代表 、デザイナー、エンジニア)
今井朋(La Pagodeキュレーター)
佐藤慎也(日本大学理工学部建築学科教授、八戸市美術館館長)
〔 地元ゲスト 〕
杉山はるか(愛媛県美術館学芸員)
井須圭太郎(新居浜市美術館学芸員)
上田一樹(坂の上の雲ミュージアム学芸員)
〔 司会・進行 〕
戸舘正史(松山ブンカ・ラボ ディレクター)
〔 タイムテーブル 〕
第1部
・趣旨説明(5分)戸舘正史
・「街と生活に開く取り組み~八戸市美術館」(30分) 佐藤慎也
・「美術館の限界と表現の可能性」(20分) 今井朋
・「未知と出会う実験-しらんことだらけ博物館プロジェクト」(
・休憩(10分)
第2部
・フリーディスカッション(60分)
土谷享、森川好美、今井朋、佐藤慎也、杉山はるか、井須圭太郎、上田一樹
登壇者・地元ゲスト
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土谷享
(KOSUGE1-16、美術家)1977年、埼玉県生まれ、高知県在住。2001年より”もちつもたれつ”をテーマに美術家ユニットKOSUGE1-16の活動を車田智志乃とはじめる。「どんどこ!巨大紙相撲」(2006年~)や木造の人力メリーゴーラウンド (2017年~)などの鑑賞者を参加者に変質させるアートプロジェクトを多く手がける。
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森川好美
(NPO法人MORILAB代表 、デザイナー、エンジニア)「デジタル技術による地域資源の活用と循環」をテーマとし、高知県佐川町を拠点に、全国でデジタルファブリケーションやシステム開発、アート制作などあらゆる領域で活動する。自らものづくりをするだけでなく、ものづくりによって人やモノ、コトの関係性を変えていく仕組みを社会実装することを目指している。
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今井朋
(La Pagodeキュレーター)エコール・ド・ルーヴル(パリ)第一、第二課程修了、第三課程在籍。「極東のテイスト」展(フランス・ナンシー市立美術館、2011)の企画、監修により第33 回ジャポニスム学会賞受賞。2013年から2022年までアーツ前橋学芸員。主な担当企画展に「表現の森 協働としてのアート」(2016)、「ヒツクリコ ガツクリコ 言葉の生まれる場所」(アーツ前橋・前橋文学館共同企画、2017)など。2022年より新潟県佐渡島に移住。アーティストで夫であるGilles Stassartやこれまでともにプロジェクトを行なってきた仲間たちとともに森と火と食をつなげるラボ La Pagode(ラ・パゴッド)というコミュニティレストランを立ち上げ、キュレーターとしてワークショップやイベントプログラムの設計に関わる。 https://www.instagram.com/la_pagode_2022/
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佐藤慎也
(日本大学理工学部建築学科教授、八戸市美術館館長)専門は芸術文化施設(美術館、劇場・ホール)の建築計画・設計。そのほか、アートプロジェクトの構造設計、ツアー型作品の制作協力、まちなか演劇作品のドラマトゥルクなど、建築にとどまらず、美術、演劇作品制作にも参加。「アーツ千代田 3331」改修設計(2010)、『アトレウス家シリーズ』(2010-)、「としまアートステーション構想」策定メンバー(2011-17)、『みんなの楽屋』(あわい〜、2017、TURNフェス2)、『境界を越えて〜アジアシリーズのこれまでとこれから〜』会場構成・演出(2018、フェスティバル/トーキョー)など。
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杉山はるか
(愛媛県美術館学芸員)1979年、静岡県生まれ。京都大学文学部卒。同大学大学院文学研究科修了。2004年から愛媛県美術館に学芸員として勤務。近年は「坊っちゃん展―祖父江慎・梅佳代・浅田政志・三沢厚彦―」「石本藤雄展 マリメッコの花から陶の実へ」(各2018年)、「愛媛県立美術館設立50周年記念展」(2020年)「えひめの企業アートコレクション」(2022年)などを担当し、様々な方法で美術と地域との関わりについて取り組む。
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井須圭太郎
(新居浜市美術館学芸員)1982年 大阪市生まれ。2013年 関西大学大学院東アジア文化研究科文化交渉学専攻博士課程前期課程修了。芦屋市立美術博物館(2005-11)、新居浜市企画部総合文化施設準備室(2014)、新居浜市美術館(2015- )において学芸員として勤務。日本の近現代美術史(地域美術研究)・教育普及を専門とする。企画担当した主な展覧会「没後80年 小出楢重を歩く –1920年代大阪・神戸・芦屋-」(2011)、「小磯良平・オリゾン洋画研究所再考」(2017)ほか。
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上田一樹
(坂の上の雲ミュージアム学芸員)1979年、松山市生まれ。静岡大学人文学部卒。2004年から学芸員として松山市立子規記念博物館に勤務。松山市文化・ことば課を経て2019年から現職。主な研究テーマは正岡子規・近代文学史。近年では「第14回企画展『坂の上の雲』のひとびと」(2020-2021)、「特別展 三輪田米山×小池邦夫in坂の上の雲ミュージアム」(2021)、「開館15周年記念 小林修写真展「司馬遼太郎『坂の上の雲』の視点」」(2022)を担当。
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- カテゴリ
- シンポジウム
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- 開催日
- 2022年11月5日(土)
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- 開催時間
14:00~16:30
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- 登壇者
土谷享(KOSUGE1-16、美術家)、森川好美(NPO法人MORILAB代表 、デザイナー、エンジニア)、今井朋(La Pagodeキュレーター)、佐藤慎也(日本大学理工学部建築学科教授、八戸市美術館館長)
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- 地元ゲスト
杉山はるか(愛媛県美術館学芸員)、井須圭太郎(新居浜市美術館学芸員)、上田一樹(坂の上の雲ミュージアム学芸員)
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- 会場
坂の上の雲ミュージアム 2階ホール(松山市一番町三丁目20番地)
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- 定員
60名(先着順)
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- 参加料金
無料
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- 申し込み・お問合せ
松山ブンカ・ラボ
tel:080-9833-9869
お申込み http://bit.ly/2QTO4zT愛媛大学社会共創学部 松山アートまちづくり寄附講座