松山ブンカ・ラボ

JOURNAL

特集記事

2020.02.26 UP
VOL.
010
report
写真をとってつかってそうぞうして、お話づくりワークショップ(2019年12月28日、29日)

戸舘正史(松山ブンカ・ラボ ディレクター)

  • 1日目 なんに見える?

    一枚の写真からものがたりをつくっていくワークショップ。俳優で演出家の有門正太郎さんと一緒に子どもたち15人が参加してくれました(2019年12月28日、29日@和光会館・シアターねこ)。

    ▼まずはみんな仲良くなることからはじめよう。椅子取り鬼ごっこゲーム。

    ▼だまし絵を見てみよう。なんに見える?

    ▼ひとり一枚、写真をもらって、なんに見える?
    いつ?どこ?今?昔?未来?誰がいる?悩みはなに?夢はなに?
    ひとりひとり描きこんでいくよ。

    ▼みんなが描きこんだ「いつ?」「どこ?」「なやみは?」「ゆめは?」を見ていこう。

    ▼「1億年前」、「宇宙」、「地図」、「地球になりたいけど地図にしかなかった。」

    ▼みんなの絵を貼ると小さな美術館みたい。

  • 2日目 ものがたりをつくろう

    ▼今日も遊びから。ティッシュを落とさないように、早く、回すにはどうしたらいい?手から手へ、そっと。

    ▼みんなの絵を持ち寄って、グループに分かれて、ひとつの物語をつくるよ。こちらは高山力造さん(俳優、SCHOP PROJECT)チーム。

    ▼今回のワークショップのコーディネーター・阿比留ひろみさん(あひるタイガ社)チーム。

    ▼物語ができたら発表に向けて練習してみよう。

    ▼さて発表です。隕石がビューっというアクションつき。

    ▼使った写真はこの部屋の中にあるものを撮影したんだよ!さてどこにある?

    ▼床の傷だった!?

    ▼こんなところの写真だったの?

    最後は写真の種明かしで終わりました。普段気付かないこと、いつも見ているものでも、ぜんぜん違うものに見えるんだね。

  • 日常の選択肢を増やしていく

    たった二日の間のわずかな時間でしたが、子どもたちにとって「見えないものを見ようとすること」「協力し合うこと」という大人側の思惑は確かに達成されたかもしれません。でも、本当に大切なことは、いつも出会わない子ども同士や大人(ちょっと変な大人)と一緒に時間を過ごす場所と機会があったということではないでしょうか。

    家や学校以外のコミュニティがあることは、いつもの振る舞いやコミュニケーションの仕方を相対化することにもなります。あの子の考えていること、この子が感じていることを、ひとつの方向におさめずに、バラバラとある状態で、お風呂にプカプカ浮かんでいるような、不安定な場所や時間。そんなところに身を置くことは、安定した枠組みにある学校などで集団生活を送る子どもにとって、もしかしたら、はじめはちょっとストレスかもしれないし、もしかしたら、自分という存在がそのままでいられる時間になるかもしれません。いつもとは違う見方を少しだけインストールした遊びの場を、子どもの日常の選択肢のひとつとしていく試みを、ブンカラボは続けていきます。

    (写真:池田晋作)

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