松山ブンカ・ラボ

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特集記事

2021.06.03 UP
VOL.
022
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市民公募企画《らぼこらぼ 》5つのプログラムがスタート!

松山ブンカ・ラボ

  • 共に知恵を絞って企画をブラッシュアップ

    ブンカラボと共に企画を運営、実施していく文化サポートプログラム《らぼこらぼ》。2019年度末に一般公募をし、公開選考会を経て5つの企画が採択されました。2020年度から次々とプログラムが実施される予定でしたが、今般のコロナ禍でいずれも延期されました。2021年、満を持して5つのプログラムが始動します。既に昨年度末から動き始めたプログラムもありますが、本格始動を前に各プログラムについて簡単にご紹介します。いずれの企画もブンカラボと打ち合わせを重ねブラッシュアップをした力作揃いです。

  • 小さな美術教室を行き来する廊下のようなオンラインネットワーク(土山あやか)

    松山市内で美術教室を運営する土山あやかさんが提案した当初の企画は子どもと大人が屋外で楽しむ「アクションペインティング」でした。その後、ブンカラボとの打ち合わせの中で土山さんが未来を見据えた恒常的で広がりのあるアート活動やネットワーク作りをを望んでいることが分かりました。そこで企画プレゼンテーションの選考委員であったアーティストの深澤孝史さんをコーディネーターとして招き、土山さんと一緒に企画を作り直すことになります。そうして生まれたのが「小さな美術教室を行き来する廊下のようなオンラインネットワーク」です。土山さんのように子ども向けの美術教室を運営している人たちをはじめ、子どもや教育に興味のある人たちとつながり、対話を重ねながら、課題や問題意識など共有していくプログラムです。2021年2月から始まったこのプログラムはハイペースで展開しており、オンライン上(ZOOM)での集まりは次回で6回目を迎えます。参加者数は毎回15名ほど。現在は参加者の活動場所や活動内容を相互にオンライン見学する回が続いているところです。気軽に参加できますので、ぜひアクセスしてみてください。

    ※小さな美術教室を行き来する廊下のようなオンラインネットワークのこと

    文化サポートプログラム〈らぼこらぼ〉



    オンラインでの見学会の様子

  • ヤミーダンスの『おっと!その動きいただきます。』(yummydance)

    松山を拠点に内外で活動を続けているyummydance(宇都宮忍、合田緑、高橋沙織、得居幸/以下yummy)は4人の振付家、ダンサーによるダンスカンパニーです。活動は20年に渡っており、松山のコンテンポラリーダンスのパイオニアとして現在も大きな存在感を示しています。yummyの問題意識は次世代の後続のダンサー、ダンスユニットが松山から生まれてこないことにあります。かつてyummyは松山市と松山市文化スポーツ振興財団の事業でドイツから招へいされた振付家、アマンダ・ミラーの薫陶を受け才能を見出されました。この経験から彼女たちは新しい人材を育成するプログラムの提案をしました。しかし、今年度もいまだ感染状況の見通しが不透明な中でソーシャルディスタンスの真逆をいくワークショップ等を実施することは困難であるという判断から、まったく異なる視点によるオンラインプロジェクトとして企画されたのが「ヤミーダンスのおっと!その動きいただきます。」です。日常の何気ない所作を募集し、それらをパッチワークのようにひとつのダンス作品にするプロジェクトです。無自覚な身体の動き、生活のなかのささやか表現、そんな“特別ではない身体性”とコンテンポラリーダンスが地続きの表現であることを、市民と共有するプログラムと言えるでしょう。このプロジェクトを通じてコンテンポラリーダンスの面白さに気づく子どもや若者が出てくるかもしれません。

    ※みなさんの身体の動きは絶賛募集中です!
    https://bunka-lab-matsuyama.com/program/program_art/2269/
    キュートな4人です。

  • こどもワークショップ 人形浄瑠璃で遊ぼう ( 伊予源之亟保存会)

    伊予源之亟は松山・三津で明治時代から続く人形浄瑠璃です。保存会代表の岡田正志さんは若い世代に引き継ぐために大学生を対象とした入門講座などを企画提案しました。ブンカラボの打ち合わせを重ねるうちに大学生よりさらに若い世代、子どもたちに人形浄瑠璃の面白さを知ってもらう企画へと変更されました。単に人形の動かし方などを体験するワークショップではなく、自分たちで作った物語を人形浄瑠璃を遣って上演するワークショップを夏休みに開催します。このプログラムを作っていくにあたってはブンカラボから演出家・俳優の有門正太郎さんにコーディネーターとして入ってもらうことを提案しました。ブンカラボでも「こどもの表現を考えるラボ」やお話作りワークショップを行ってきた有門さんと伊予源之亟保存会のコラボレーション。詳細は後日発表いたします。どうぞお楽しみに!

    ※伊予源之亟保存会のこと(まつやま文化人録vol.6)

    まつやま文化人録vol6



    三津の公民館での稽古風景

  • 演劇をもっと楽しむための戯曲リーディングワークショップ(SCHOP PROJECT )

    長く福岡で演劇活動を続け近年愛媛に拠点を移し精力的に活動している俳優・演出家の高山力造さん。彼が主宰するSCHOP PROJECTは 地域の演劇人の技術、知見等の底上げを目指し、地域の演劇的土壌を耕していくプロジェクトです。これまでワークショップ等を経て野田秀樹作品を上演するプロジェクトなど積極的かつ継続的に活動してきました。当初は俳優養成ワークショップを予定していましたが、戯曲リーディングのワークショップに改められました。今般の状況を鑑みたうえで身体的な接触等を避ける消極的な理由だけではなく、演劇への間口をより広くするために新たに企画を作りなおしたものです。古典戯曲をじっくり読み込み戯曲の世界を立体的に構想していくことを目指した果敢なプログラムです。10月~11月にかけて全8回の開催を予定しています。今回は「 チェーホフを読んでみる#1」として「桜の園」を取り上げます。詳細は後日発表します。

    松山ブンカ・ラボのこどもワークショップでの高山力造さん

  • 愛媛・演劇のチラシ展 -21世紀の演劇・舞台の動き 中予編-(めぐりて)

    秦元樹さんの活動「めぐりて」は定期的に演劇を観劇した後のお茶会などを開催し、演劇を通じたコミュニティづくり、ネットワークづくりを地道に続けています。また秦さん自身は四国の演劇、舞台芸術情報をSNS等で日々発信してきました。その熱意、広いアンテナの張り方には頭が下がります。今回の企画は愛媛県中予地方の20年間の舞台、演劇公演のチラシを一堂に集めた展覧会です。松山の演劇シーンを振り返るトークイベントなどを行う予定です。会期は12月、会場はPAAC平和通りアートセンターを予定しています。詳細は後日発表します。

    20年分の公演チラシたち

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